重曹生活を始めて「もうちょっと洗浄力がほしい……」と感じている人、いませんか?私がまさにそうでした。キッチンの油汚れは重曹でいけるけど、壁の手垢やワイシャツの襟汚れがどうにもならない。そんなときに出会ったのがセスキ炭酸ソーダ。名前はちょっと難しそうだけど、使い方は驚くほどシンプルです。

セスキ炭酸ソーダ(Na2CO3・NaHCO3・2H2O)は、重曹と炭酸ナトリウムの複塩。要するに重曹の上位互換みたいな存在です。水に溶かすとpH9.8で、重曹(pH8.2)より強いアルカリ性。だから油汚れや皮脂汚れへの洗浄力が段違いに高い。

しかも水にサッと溶けるので、スプレーが詰まらない。重曹スプレーの「溶け残りでノズルが詰まる」問題に悩まされていた私には、それだけで感動モノでした。

キッチン編——油汚れを分解する実力

コンロ周りの油汚れ

セスキ水スプレー(水500mlにセスキ小さじ1)をコンロ周りにシュッシュッと吹きかけて5分放置。重曹ペーストなら30分かかった汚れが、セスキなら5〜10分で落ちるんです。この時短効果は大きい。忙しい朝でもサッとできます。

魚焼きグリルの油汚れにも抜群。受け皿にセスキ水を溜めておいて、使用後に30分浸け置き。あのベタベタがスポンジで簡単に落ちます。

換気扇フィルター

換気扇のフィルター掃除、大掃除のときにしかやらない人多いですよね。私もそうだった。でもセスキなら頻度を上げても苦にならない。ゴミ袋にフィルターを入れて、お湯2Lにセスキ大さじ2を溶かした液を注ぐ。1時間放置してから古歯ブラシでこする。年末の一大イベントだった換気扇掃除が、月1の軽作業になりました。

冷蔵庫の棚・引き出し

食品を扱う場所だから化学洗剤を使いたくない……セスキ水は揮発性がなく残留物も安全なので、冷蔵庫掃除にぴったり。スプレーして拭くだけで、調味料のこぼれ跡やベタつきがスッキリ落ちます。

洗濯編——襟汚れ・皮脂汚れの救世主

ここが重曹との最大の差が出る場所。重曹だけの洗濯は正直厳しいとお伝えしましたが(重曹掃除の記事参照)、セスキなら話が違います。

ワイシャツの襟・袖汚れ

衣類の黄ばみの正体は皮脂。酸性の汚れなので、アルカリ性のセスキが効きます。セスキ水を襟や袖に直接スプレーして15分放置、そのまま洗濯機へ。これだけで市販のプレ洗い洗剤並みの効果が得られます。

私の彼氏はワイシャツ通勤なんですが、襟の黄ばみが気になり始めてから、このセスキスプレーをルーティンに組み込みました。「クリーニング出さなくてよくなった」と喜んでます。年間のクリーニング代がかなり浮いたはず。

布巾やタオルの臭い取り

生乾き臭やキッチン布巾の嫌な臭いには、セスキでのつけ置きが効果的。洗面器にお湯を張り、セスキ大さじ1を溶かして、布巾やタオルを1〜2時間浸ける。臭いの原因である皮脂やタンパク質汚れがしっかり分解されます。

靴下の黒ずみ

子どもの靴下の裏が真っ黒……というお悩みにもセスキは有効。ただしひどい泥汚れには限界があるので、その場合は洗濯洗剤との併用がおすすめです。

洗濯槽の汚れ防止

洗濯が終わったら、洗濯槽に重曹大さじ2を振りかけてフタを開けて乾燥させる。これだけでカビの発生を抑える効果があります。月に1回、セスキ大さじ3を入れた「槽洗浄モード」運転もおすすめ。市販の槽クリーナーを買うより圧倒的に安上がりです。

リビング・その他編

壁の手垢・スイッチ周り

ドアノブやスイッチ周辺って、気づくとうっすら黒ずんでますよね。あれは手の皮脂汚れ。セスキ水スプレーで一拭きです。壁紙(ビニールクロス)にも使えるのが嬉しいポイント。ただし布壁紙や土壁にはシミになる可能性があるので注意。

ドアノブ・リモコンの皮脂汚れ

テレビのリモコンやドアノブの黒ずみも皮脂が原因。セスキ水を含ませた布で拭くだけでピカピカに。衛生面でも、皮脂汚れを落とすことで雑菌の温床をなくす効果があります。

フローリングの皮脂汚れ

裸足で歩き回る家のフローリング、気づくとベタついてませんか?あれも足裏の皮脂汚れ。バケツにお湯2Lとセスキ小さじ1を溶かして、固く絞った雑巾で拭くとサラッサラに。ワックスがけしたみたいな気持ちよさです。ただしワックス済みの床は、セスキでワックスも落ちてしまう可能性があるので、目立たない場所で試してからにしてください。

セスキのNG・注意点

セスキは重曹より強いアルカリ性なので、注意点もしっかり押さえてください。

  • アルミ製品にはNG:重曹と同じくアルカリ性でアルミが腐食する。アルミ鍋、やかん、アルミサッシの掃除には使わない。
  • 無垢の木製家具や畳:変色の原因になることがある。
  • 手荒れに注意:重曹よりアルカリ度が高いので、長時間素手で使うと肌がカサカサに。ゴム手袋推奨です。私は掃除のときは基本手袋ですが、洗濯つけ置きの出し入れは素手でやっちゃうことも。その後はハンドクリーム必須。
  • 保管は密閉容器で:湿気を吸いやすいので、100均のパッキン付き容器に。直射日光を避けて涼しい場所で保管すれば2年以上もちます。

重曹との使い分け早見表

重曹とセスキ、どっちを使えばいい?迷わないように整理します。

  • 鍋の焦げ付き → 重曹(研磨作用を活かす)
  • コンロの油汚れ → セスキ(溶かして落とす力が上)
  • 排水口のぬめり → 重曹(発泡作用で物理的に除去)
  • 衣類の皮脂汚れ → セスキ(水に溶けやすいので洗濯向き)
  • 消臭 → 重曹(吸着力はセスキより上)
  • 壁の手垢 → セスキ(スプレーで手軽に拭ける)

結論としては両方持っておくのがベスト。重曹500g+セスキ500gで合わせても500〜600円程度。市販の専用洗剤を何本も揃えるよりずっと経済的です。

私はキッチンにセスキ水スプレー、浴室に重曹の瓶、洗面所にセスキ粉末を常備しています。「この汚れにはどっち?」と迷ったときは、油汚れ・皮脂汚れ→セスキ、研磨・消臭→重曹と覚えておけば、だいたい正解にたどり着けます。

ナチュラルクリーニングを始めたばかりの頃は「ちゃんと落ちてるのかな」と不安でしたが、3ヶ月続けたら合成洗剤に戻れなくなりました。洗剤棚がスッキリすると気持ちもスッキリする。掃除という行為自体のストレスが減ったのは予想外の副産物でしたね。

よくある質問

Q. セスキ炭酸ソーダはどこで買えますか?

ドラッグストア、100均、ホームセンターで手に入ります。最近はスーパーの洗剤コーナーにも置いてあることが多いです。500gで200〜400円程度。ネット通販なら1kgパックがさらにお得です。

Q. セスキ水スプレーの作り方と保存期間は?

水500mlにセスキ小さじ1(約5g)を溶かすだけ。重曹と違ってすぐ溶けるので、シェイクする必要もなし。スプレーボトルに入れて1〜2週間で使い切ってください。防腐剤が入っていないので長期保存には向きません。

Q. 赤ちゃんの衣類にセスキを使っても大丈夫ですか?

基本的に安全です。ただし肌が特に敏感な赤ちゃんの場合は、すすぎをしっかり行ってください。心配な場合は、初回は少量で試してから判断するのをおすすめします。

重曹掃除の記事とセットで読むとナチュラルクリーニングの幅が広がります

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